https://news.yahoo.co.jp/articles/5767194ccba3b22daaa31d086bc79dcee844421a
アンナ・リザディノワさんがインスタグラムで紹介したオレクサンドラ・パスカルさん=リザディノワさんの投稿から
ロシア軍によるミサイル攻撃で左足を失ったウクライナ人の少女が、義足をつけて新体操の大会に出場し、1位に輝いた。2016年のリオ五輪女子新体操個人総合で銅メダルを獲得したアンナ・リザディノワさんが4日、インスタグラムで紹介した。
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この少女は、7歳のオレクサンドラ・パスカルさん。ウクライナメディア「ウクルインフォルム」によると、パスカルさんは昨年5月、ウクライナ南部オデーサ州のレクリエーション施設に対するミサイル攻撃により、がれきの下に埋もれた。
腕や胸部の骨が折れ、15日間、意識を失っていた。左足のひざから下の切断を余儀なくされたが、オーストリアでリハビリを受け、義足をつけて再び歩けるようになったという。
リザディノワさんが投稿した動画には、パスカルさんがウクライナ国旗が掲げられた会場のマットの上で躍動する様子が映っている。写真では、賞状を持って表彰台の一番高いところに立つ姿も確認できる。
リザディノワさんはインスタに、「あなたは、ウクライナです」と書き込んだ。また、「あなたはあらゆる強さ、あらゆる意志を持っています。真の女性チャンピオンであり、私たちみんなのお手本です」と称賛した。
ウクライナのジャパロワ第1外務次官も5日、パスカルさんが演技する動画をツイッターに投稿。「この少女はトラウマを強さに変えた。彼女が私たちに示してくれるのは、すべてが可能である、ということだ」と記した。(