あの「コンクリ事件」の足立区・綾瀬がなぜ? 地価上昇率ナンバーワンの理由を徹底解剖
5/22(月) 13:02配信

ダイヤモンド不動産研究所
いまだあの「女子高生コンクリート詰め事件」のイメージが強い東京足立区・綾瀬。その綾瀬がなぜ公示価格・住宅地の上昇率ナンバーワンにまでなったのか。住宅の価格高騰から、庶民の手が届く23区最後の砦の一つともいわれる足立区エリア、そのなかでも綾瀬の魅力と今後の資産価値について紹介する。(マンショントレンド評論家・日下部理絵

 国土交通省が、最新の「公示地価」を公表した。公示価格とは、毎年1月1日時点の土地の価格、つまり標準地の地価のことを言う。東京都の土地の価格は、2年連続で上昇。その中でも目を引いたのが、住宅地の上昇率だ。

 まず東京都・区部の住宅地の上昇率は3.4%。区として最も高かったのが台東区で4.8%、次いで豊島区4.7%、中野区4.6%と続く。そんななか、たった1年で上昇率8%と突出していたのが、あの綾瀬駅前『足立区綾瀬1丁目』である。

 綾瀬といえば、「女子高生コンクリート詰め事件」のほか、対岸沿いには「東京拘置所」があり、オウム真理教の元代表の麻原彰晃、元死刑確定囚らが収容されていたことでも有名だ。地上12階建ての建物に刑事被告人の収容形容人数は3010人と日本最大規模の拘置所である。

 コンクリ事件、東京拘置所と聞くだけで「治安が悪そう…」「住みたくない!」と思う人はいるかもしれない。

 ちなみに2022年の足立区全体の犯罪発生率(※)は5.3%で綾瀬だけの犯罪発生率は8.4%。東京23区平均の犯罪率は5.7%なので、足立区自体は東京全体で見ると平均よりも下回るものの、綾瀬だけで見ると犯罪発生率がやや多いエリアということにもなる。

 しかし、同時に駅前タワマン、始発駅、大手町へのアクセス、スーパーなど生活利便施設のほか、足立区の治安改善や「東京藝術大学」「東京電機大学」など6つもの大学誘致。さらに条件を満たすと給付型奨学金として1人最大3600万円もの子育て支援を受けれられるという政策まである。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/4a9e3f6c2ffa40e98aa6d159d229f325675e6fe1