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四川省、涼山イ族自治州の会東県人民医院に左耳の耳鳴りと難聴を訴え、40歳の女性が訪れた。医師はカメラ付き耳道内視鏡で診察した（画像は『封面新闻 2023年4月21日付「视频慎点！女子耳鸣、听力下降 竟然是耳朵里爬进了它」』のスクリーンショット）
中国に住む40歳の女性が今月20日、耳鳴りや難聴を訴えて病院を訪れたところ、耳の中にクモが糸を張っていることが判明した。医師がクモをつまみ出す様子はカメラが捉えており、中国のニュースサイト『中工网』などが伝えて拡散している。
中国四川省、涼山イ族自治州の会東県人民医院で20日、40歳の女性が左耳の耳鳴りと難聴を訴えて診察を受けた。
耳鼻咽喉科のハン・シンロン医師（Han Xinglong）によると、女性は風邪、急性咽頭炎、急性鼻炎などは患っておらず、耳に水が入った様子もなかったため、カメラ付き耳道内視鏡（オトスコープ）にて耳道内を確認したところ、驚きの発見をしたという。
シンロン医師は女性の耳道内の様子について、次のように説明している。
「患者の耳道内を一目見た時、白く細い糸状のもので覆われているのが分かりました。最初は外耳道に真菌（カビ）が繁殖する外耳道真菌症を疑いましたが、糸の一部を引っ張ると、外耳道の奥深くを這いつくばる何かが見えたのです。」
なお同医師が見た“何か”とは小さなクモで、その個体が作り出した糸は鼓膜とよく似ていたという。
当時の動画では、医師が特別なピンセットでねっとりとしたクモの糸を引っ張り出すと、その奥から忙しく脚を動かしカメラを見つめるクモがはっきりと映し出されている。
シンロン医師は「クモが逃げ出す直前に、ピンセットでスムーズにつまみ出すことができました。クモは無毒で、女性は外耳道の軽い損傷だけで済みました」と大事に至らなかったことを明かしており、次のように警告した。
