全国で相次ぐ広域強盗事件の指示役「ルフィ」の名前を使った、特殊詐欺の予兆とみられる電話が23日、京都市中京区の高齢者宅に架かった。京都府警によると、特殊詐欺の予兆電話が今年に入って増加する中、新たなだまし文句に「ルフィ」も加わったとみて注意を呼びかけている。

府警によると、23日午後0時半ごろ、中京区の高齢者宅に防災センター職員を名乗る人物から「フィリピンのルフィが逮捕された関係で、犯人グループが所持する名簿に、あなたの電話が記載されていた」と電話があった。府警は、全国で耳目を集める広域強盗事件に便乗し、高齢者らの不安をあおる新たな手口とみて警戒を強める。

府内では1~2月、予兆電話が632件確認され、前年同期から倍増している。3月は、「大丸従業員」や「銀行協会職員」「警察官」を名乗り、キャッシュカードの暗証番号を聞き出す手口が目立つという。府警特殊詐欺対策室は「普段、架かってこない人からの電話は、特殊詐欺を疑ってほしい」としている。

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