完全に炭。でも解読は可能!?
西暦79年。イタリアのヴェスヴィオ山が大噴火。ポンペイやヘルクラネウムなど古代ローマ帝国の都市と人々が一日で壊滅してしまったといいます。
ユリウス・カエサルの義理の父親が持っていた図書館も埋没してしまいました。そこからたくさんの「ヘルクラネウム・パピルス」と呼ばれる古代ローマの巻物が発掘されています。その中の二つの火山灰でガチガチになってしまった巻物を解読するチャレンジ・コンテストが始まりました。
このコンテストを始めたのは前GitHubのCEOであるNat Friedman氏と科学者チーム。この巻物を最新の技術を使って開き、解読した人、もしくはチームには25万ドル(約3300万円)の賞金が与えられる「Vesuvius Challenge 」と名付けられたチャレンジ企画です。
コンテスト参加者は、巻物の3Dスキャンデータと、3つの断片のスキャンデータを受け取り、各自解読スタートです。持ち時間は2023年の年末まで。
このような巻物をバーチャルで読解するテクノロジーは実はすでに存在しています。
巻物を3Dでスキャンして、ソフトウェアを使ってそれぞれの層を認識していきます。そのあと、巻物のインクを検知するというやり方です。ただ、今回のヘルクラネウム・パピルスについては、ものすごく長い巻物なので巻いてあるのを平たくしないとインクの場所がスキャンに表示されてこないのです。
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カッチカチな古代の巻物、解読できたら賞金25万ドル!
2023.03.21 13:00
https://www.gizmodo.jp/2023/03/roman-vesuvius-challenge-scrolls-ai-volcano.html