東日本大震災と、東京電力福島第一原子力発電所の事故の発生から11日で12年です。岩手・宮城・福島の沿岸部などでは人口の減少が深刻になる中、若い世代の定着のために地域のにぎわいをどう取り戻すかが、大きな課題となっています。

各地の様子を時系列でまとめています。


07:30ごろ 岩手 野田村 漁師の男性「決して忘れない」

東日本大震災の津波で37人が犠牲になった岩手県野田村の港では11日朝、漁師の山形正和さん(72)が漁具の手入れをしていました。山形さんは震災が起きたとき、海沿いの自宅に妻のほか子ども夫婦や孫と一緒にいたということです。

消防団のメンバーだった山形さんは、すぐに自宅を飛び出して近くの水門を閉じたあと、町内を回って避難を呼びかけたということです。妻や子ども夫婦たちは高台に避難して無事でしたが、海沿いで民宿を営んでいた姉や親類が犠牲になったということです。

山形さんは「あの日のことは決して忘れません。大きな被害を受けましたが、全国の皆さんから支援を受けたおかげで頑張ってこられました。毎年、この日は感謝の気持ちで迎えています」と話していました。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230311/K10014004911_2303110818_0311082111_01_04.jpg


東日本大震災12年【各地の動き】祈りに包まれる被災地
2023年3月11日 9時30分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230311/k10014004911000.html