「ポスト冷戦」は1年前に終了、世界は新たな軍拡競争の時代に入った
ロシアがウクライナに侵攻した直後、隣国ポーランドは国軍の規模を2倍以上に拡大する法律を成立させ、兵器の買い付けに走った。
ウクライナ侵攻が2年目に突入しようとする現在、ポーランドの軍拡計画は驚異的な規模となった。高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」とそれに同等する長距離の多連装ロケットシステム(MLRS)合わせて500基近くが含まれている。
各国政府は1945年以来の激しい欧州戦となった今回の戦争から教訓を得て、弾薬在庫から兵器システム、補給路に至るまで全面的に見直していることを、10カ国と北大西洋条約機構(NATO)の現・元国防当局者や開示記録が示している。どのような戦争に備えるべきかを定義する国防ドクトリン(基本原則)を考え直している国もある。
「ポスト冷戦時代の終わり」
戦争の影響はウクライナ隣国にとどまらない。米当局者の一部は欧州とアジアの安全保障上の脅威を関連付けて話しているほか、いつかそれを一つとして捉える可能性もある。
フランス政府の顧問を務めた国防専門家のフランソワ・エイスブール氏は、1991年のソ連崩壊に続いた地上軍の極端な縮小や再編から、脱却する動きが始まっていると指摘。「これはポスト冷戦時代の終わりを物語っている。それは2022年2月24日に終わった」と述べた。
以下ソースで
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-17/RQ7VTRDWX2PT01