元宮崎県知事でタレントの東国原英夫が19日、テレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」に出演し、「日本にスティーブ・ジョブズは生まれない」と断言した。
東国原は職人技について「今はもう、技術が進歩して、最先端の技術、あるいはデジタル化でもう機械でできるんじゃないかな」と持論を展開した。千葉工業大学未来ロボット技術研究センター所長・古田貴之氏は
「核心のところはちょっと違う」と機械ではまねできない部分があると説明。続けて職人技の継承には、技術(作った製品)に高い値段を付けることが不可欠とした。原価は安いが付加価値で高額となる
スマートフォンを例えに出し、日本のメーカーが「唯一無二の(他に)ないものを作る」ことをしていないと指摘した。
東国原は政治が「温存した非成長産業のジャンルがある」と淘汰(とうた)されていない産業があると指摘した。「The HEADLINE」編集長の石田健氏は、技術に見合う対価が支払われていないことを問題視。
職人を志す若者に対して「マーケットを見ろ」と力説し、伸びているジャンルに技術が注がれることで、職人が「食える」ようになるとした。
古田氏は技術のある町工場などにM&Aがかけられる可能性を指摘した上で「いいものを作ろうという向上心があると、とてもいいものが生まれる。いいものが生まれるから売れる。この好循環を作るべき」と
説明。「志を持ち、でもマーケットを見てM&Aをする」必要があるとし、好循環を生み出すには「1人、『こんなものを作りたい』というグランドデザイン、構想を持ってる人がいるかどうか。スティーブ・ジョブズ
みたいなね」とアップル創業者の名前を出して、カリスマの登場を期待した。
しかし、東国原は「いやー、スティーブ・ジョブズは日本からは生まれないですわ」ときっぱり。理由の説明はなかったが、皮肉たっぷりに、日本にカリスマは出てこないと明言した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/61ca546d9bc8db412929f369f45b2490bd50cb21