千葉県立千葉高(千葉市中央区)は14日、校内で「生徒による現金の盗難」があったと明らかにした。この盗難事件については、SNS(交流サイト)などで情報が拡散していた。同校は盗難は「事実」としながら、「(SNSには)一部事実と異なる情報がありました」としている。千葉県教育委員会によると、被害者の生徒は被害届を出していないという。
ツイッターの投稿は、校内で現金盗難事件が起こったが、学校側が対策を取らず、生徒が無人の教室にスマートフォンを設置し、撮影に成功したという内容で、動画も出回っている。撮影した生徒は学校に動画を提出したが、処分などは行われなかったとされた。
同校はホームページで、「ネット上で、本校における盗難事故について情報が拡散されています。生徒、保護者をはじめ関係の皆様に御心配をおかけして大変申し訳ございません」と陳謝。また、「本件に関して、生徒への貴重品管理に係る指導や、教職員による校内巡視を行ってきました。また、学年集会でSNS等での拡散を慎むことなどについて指導するとともに、警察と相談し対応してまいりました」としている。
また、「当該生徒への指導及び被害生徒へのケア等の対応を行っているところであり、今後も、全ての生徒が安全・安心な学校生活が送れるよう、警察とも連携しながら教職員一丸となって取り組んでまいります」とし、後日、生徒や保護者には説明するとした。
県教委によると、事件は1月に発生。学校は警察に相談し、学年集会を開くなどの対応をした。事件を起こした生徒はすでに、自宅で謹慎したり、別室で授業を受けたりしている。学校はツイッター社に動画の削除依頼をしているという。
明治11年に開校した同校は、千葉県屈指の進学校として知られる。

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