熊本県と熊本市は9日、特別職を含む職員に冬のボーナス(期末・勤勉手当)を支給した。平均支給額は県の行政職(平均44歳)が昨年冬に比べて3・8%減の77万3070円、熊本市の行政職(44歳3カ月)が7・5%増の72万7835円だった。県は2年ぶりの減額、市は5年ぶりの増額。

 県と市の人事委員会は新型コロナウイルス禍で低迷した県内景気が改善基調にあることも踏まえ、0・1カ月分の引き上げを勧告。市の増額はこれを反映し、県は関連条例の改正が間に合わなかった。県議会で可決されれば、年明けまでには上乗せ分が支給される予定で、合わせると昨年冬の支給額を上回るという。

 この日、県は冬のボーナスを1万8471人に支給した。総額は4・2%減の149億6542万8790円。教員(45歳4カ月)は4・4%減の84万7143円、警察官(37歳11カ月)は2・5%減の75万3236円だった。

 特別職はいずれも3・0%減で、蒲島郁夫知事が292万1750円、副知事と県議会議長が228万5562円、議員は183万7875円だった。

 一方、熊本市は1万1186人に支給した。総額は7・6%増の84億9160万9198円だった。教員(45歳2カ月)は7・0%増の80万3426円。

 特別職は大西一史市長が239万1900円、副市長が190万3470円、市議会議長が164万8200円、市議が135万8760円で、いずれも6・3%増えた。(潮崎知博、河内正一郎)


公務員に冬のボーナス 熊本県平均77万円、熊本市は72万円
熊本日日新聞 | 2022年12月9日 11:45
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