将来は「東京-札幌間を4時間半」 JR北社長に聞く“復活策”
https://news.yahoo.co.jp/articles/040493b84c54fd6ad6ea347ae8602e6cd59e69f3
インタビューで質問に答えるJR北海道の綿貫泰之社長
=札幌市中央区で2022年10月26日、貝塚太一撮影
経営不振が続くJR北海道の綿貫泰之社長(60)が6月の社長就任以来、
初めて毎日新聞のインタビューに応じた。
「単独では維持困難」とする線区を発表してから間もなく6年。
沿線自治体とともに存続を目指す8線区の今後や北海道新幹線の札幌延伸
(2030年度末予定)、JR札幌駅周辺で進める再開発事業について聞いた。
――北海道新幹線の札幌延伸まであと8年余りとなりました。
◆札幌延伸は31年度の経営自立に向けた最重要課題と位置付けている。
東京―札幌間を4時間半で結びたいと考えている。
そのためには青函トンネルを含む区間での高速化が課題。
現状ではすれ違う貨物列車の安全を考えると、減速は避けられない。
解決策として「貨物新幹線」の導入もあるが、札幌延伸まで間に合うか
どうかという問題もある。どう進めるか、JR貨物とはこれからの協議になる。
――JR札幌駅周辺で再開発事業を進めています。
◆北海道新幹線の札幌延伸は首都圏、東北圏と札幌市をつなぐことになる。
駅南口の再開発ビルは28年度に開業する予定で、
地上43階地下4階で高さは約245メートルと、道内のビルで最も高くなる見通しだ。
駅と直結させるなど利便性を高めていく。
札幌市が招致を目指す30年冬季オリンピック・パラリンピックに向け、
都心の新たな顔となり、北海道経済の発展に寄与できればと願っている。