会津鉄道の芦ノ牧温泉駅のネコ駅長「らぶ」が病死
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20221005/6050020360.html

福島県会津若松市にある会津鉄道の芦ノ牧温泉駅で、ネコ駅長として地域の人たちなどに親しまれてきた「らぶ」が病気のため死にました。

会津鉄道の芦ノ牧温泉駅のネコ駅長の「らぶ」は、オスのアメリカンカールで、初代のネコ駅長の「ばす」の引退に伴って、7年前の平成27年12月24日に2代目を継ぎました。

駅舎の巡回や列車の見送りなどの業務のほか、クリスマスにはサンタクロースの衣装を着けて客を迎えたり、節分には「豆まき」に挑戦したりと、愛らしい姿で地域の人たちなどに親しまれてきました。

会津鉄道によりますと、ことし8月上旬の定期健診で慢性腎臓病にかかっていることが分かり、その後は飼い主で芦ノ牧温泉駅長の小林美智子さんの自宅で2か月ほど療養していたということです。

その療養中も、駅に出勤する小林さんのあとを追おうとする様子や、自宅の窓から駅舎を見つめる姿も見られたということです。

5日朝も、小林さんに抱かれて駅まで散歩をしたということですが、午後1時前に、静かに息を引き取ったということです。

8歳だったということです。

会津鉄道は「もう少し生きさせてあげたかった。今までありがとうと言葉をかけてあげたいです」というコメントを出すとともに、飼い主の小林さんと相談して、らぶのお別れ会を開きたいとしています。

【市民は】

会津鉄道が乗り入れる、会津若松市にある西若松駅の前ではネコ駅長の「らぶ」が死んだという知らせに悲しむ声が聞かれました。

高校1年生の女子生徒は「小さい時に会ったことがあります。シンボル的な存在だったので悲しいです」と話していました。

同じく高校1年生の女子生徒は「テレビで見て観光客とふれあう姿がかわいいと思っていました。会津の観光の一部のようなみんなに愛されていたネコちゃんなので悲しいです」と話していました。