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国連 “中国の新疆ウイグル自治区で深刻な人権侵害” 報告書

国連人権高等弁務官事務所は、中国の新疆ウイグル自治区の人権状況について、
「テロ対策などを名目に深刻な人権侵害が行われている」などと指摘した報告
書を公表し、中国政府に対して拘束されているウイグルの人たちなどを解放す
るよう求めています。

スイスのジュネーブに本部がある国連人権高等弁務官事務所は日本時間の1日、
中国の新疆ウイグル自治区の人権状況についての報告書を公表しました。

この中では、ウイグルの人たちなどイスラム系住民への中国政府の対応につい
て「テロ対策や過激派対策を名目に深刻な人権侵害が行われている」と指摘し
ました。

そのうえで、「関係する法令のあいまいさが解釈の幅を与えている」として、
当局が法令を恣意的(しいてき)に解釈できることが人権弾圧につながってい
ると批判しています。

さらに、中国政府が職業訓練所だとする施設に収容されている人たちについて
は「施設内で拷問などが行われているとする主張には信ぴょう性がある」とし
ています。

報告書では、こうした人権の侵害は「人道に対する罪に該当する可能性がある」
と指摘しています。

報告書では、中国政府に対し、拘束されているウイグルの人たちなどを解放す
るよう求めているほか、拘束された家族などを探す人に、行方不明者の所在を
公表するとともに、差別的な法律を撤廃することなどを求めています。

国連人権高等弁務官事務所のトップを務めるバチェレ人権高等弁務官は、こと
し5月、中国政府の招待で新疆ウイグル自治区を視察に訪れていました。
【以下略】
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220901/k10013797911000.html