米国務省が最大1000万ドル(約13億円)の賞金をかけ、ランサムウェア集団「Conti」の幹部とされる5人についての情報提供を呼び掛けた。うち一人については初めて写真を公開。匿名で情報を提供できる専用のTorサーバを開設し、複数の言語で闇サイトなどに賞金情報を掲載している。
米政府が求めているのは、「米国の重要インフラを標的として、外国政府が関与する悪質サイバー活動」に関わったとされるContiのメンバー5人の情報。それぞれ「Tramp」「Dandis」「Professor」「Reshaev」「Target」というハンドルネームが付いている。中でもTargetと呼ばれる男については初めて顔写真を公開し、「あなたはこのハッカーたちを知っていますか? ダークWebでぜひ情報提供を」と呼び掛けた。
Contiは盗んだデータを暗号化して人質に取った上、身代金を払わなければ情報を暴露すると脅す「二重の脅迫」の手口で知られる組織。「Trickbot」「Wizard Spider」などのマルウェアにも関与しているといわれる。
これまでに世界で1000以上の企業や病院、公共機関などに対する攻撃に関わったとされ、米連邦捜査局(FBI)によれば、被害者から脅し取った身代金の総額は1月時点で1億5000万ドルを超すと推定される。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2208/16/news054.html