東京地裁が日本IBMに19.8億円賠償命令、システム開発頓挫で文化シヤッターと訴訟
2022.06.17 日経コンピュータ

販売管理システムの開発が頓挫した責任を巡り、アルミ建材大手の文化シヤッターが委託先の日本IBMを相手取り起こしていた裁判で、
文化シヤッターは2022年6月17日、東京地方裁判所が日本IBMに19億8331万6016円の損害賠償を命ずる判決を下したと明らかにした。

文化シヤッターは日本IBMに販売管理システムの構築を委託していたが、その後開発継続を断念。
2017年度第2四半期決算(2017年7~9月)で17億4500万円の特別損失を計上した。文化シヤッターは開発失敗の原因が日本IBMにあるとして、
支払った費用など27億4475万5157円の損害賠償を求め提訴。日本IBMは追加作業に伴う費用などの支払いを求めて反訴していた。
文化シヤッターによると、地裁判決では文化シヤッターの請求について一部を認め、日本IBMの反訴は棄却した。

文化シヤッターは地裁判決を受け声明を発表。この中で「判決の内容を踏まえた上で、今後の対応を検討する」としている。
日本IBMは日経クロステックの取材に対し「当社の主張が認められなかったことは遺憾であり、判決内容を精査し、今後の対応を検討していく」(広報)とコメントした。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/13110/