流行りのトラッシュトークを駆使した挑発や罵倒は嫌いだ。記者会見でことさら自分を大きく見せようという野心もない。プロレス顔負けの場外乱闘などもってのほか。「もっと試合を派手に煽ってくれよ」と願う大会関係者にとっては、やっかいな存在かもしれない。『RIZIN.35』(4月17日・武蔵野の森総合スポーツプラザ)で斎藤裕を返り討ちにして、RIZINフェザー級王座の初防衛に成功した牛久絢太郎はそういう男だ。


 そもそも昨年10月、牛久が当時フェザー級王者だった斎藤に挑戦することが発表されたとき、SNSにおけるファンの反応は「なんだ、牛久かよ」といった冷やかなものだった。

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