(CNN) ロシアのプーチン大統領は18日、モスクワのスタジアムで開催した集会で演説し、ウクライナへの侵攻を正当化した。
国営テレビで放送されたこの演説は唐突に途切れたが、ロシア政府はこれを技術的なミスと説明した。

スタジアムで開かれたのはロシアによるクリミア半島併合8周年を記念するイベントで、集まった数万人の人々がロシア国旗を
振りこの日を祝った。ウクライナ政府はクリミア併合を違法とみなしており、西側諸国もこれを承認していない。

中略


公務員らは当局から祝賀イベントに出席するよう告げられていた。CNNはモスクワの公立校の1校で働く教師に
届いた招待状を入手。そこには出席者に対し、ロシア国旗を持参の上、白い「Z」のマークを記した服を身に着けるよう促す
内容が記されていた。「Z」マークは戦争を支持するシンボルとして、ウクライナで活動するロシア軍の車両などに塗装されている。

ただ誰もが喜んで集会に参加したわけではない。CNNの取材に答えた小学校教師の女性(26)は、学校側から集会への出席を
要請された際、自らの道徳的原則を理由にこれを拒否したと話した。一方で別の学校に勤務する友人は、出席を拒否して
解雇されたとも明かした。

CNNは解雇の事実について、独自に確認できていない。

集会は1時間半続き、演説のほか音楽の生演奏も披露された。プーチン氏のほか、国営メディアRTの幹部や外務省報道官といった
著名な支持者も演説を行った。

集会の司会者が、ロシアを侵略していると西側諸国を非難する場面もあった。司会者の紹介でロシアの五輪選手らが登壇すると、
観衆から「ロシア」コールが沸き起こった。
https://www.cnn.co.jp/world/35185120-2.html