カナダ「突拍子もない」 中国の「郵便物からオミクロン確認」巡り

中国・北京市保健当局が、
同市で初めて確認された新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染源が
カナダからの国際郵便だった可能性を示唆したことについて、
カナダのデュクロ保健相は17日、「突拍子もない見方だ」と否定的な見解を示した。カ
ナダ放送協会(CBC)が伝えた。

デュクロ氏は同日の記者会見で「国際的、国内的に我々が(検証)してきたことと合わない」と述べた。
トロント大の公衆衛生学の研究者はCBCに対し、中国側の見方は「科学に基づいていると思えない」と述べ、
オミクロン株が世界中に送られる郵便物の上で「生き残ることはない」と語った。

中国メディアによると、郵便物は7日にカナダから送られ、米国、香港を経由して11日に北京に到着。
郵便物の表面や内部から陽性反応が確認されたという。

日本の国立感染症研究所のガイドライン(2021年8月改定)によると、
ウイルスの残存期間としてプラスチックやステンレスの表面では72時間までというものがあるが、
段ボールの表面では24時間以降は生存が確認されていないという。

 カナダの外交専門家は、中国が北京冬季オリンピックの期間中に感染が拡大した場合の「言い訳」を準備しているとの見方を強調。
CBCによると、元駐中国カナダ大使のセイントジャック氏は
「中国がゼロコロナ政策でさらに苦境に陥れば、その苦境を外国人のせいにするだろう」と述べた。
【ニューヨーク隅俊之】



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