◆高齢の患者が増えてきた時にどうなるか…

昭和大病院(品川区)は24のコロナ病床の使用率は7割前後で推移している。入院患者の大半は20〜30代。最近入院した50代の男女2人は持病があったため、承認間もない経口薬「モルヌピラビル」を投与し、回復した。

相良博典院長は「軽症で入院してくるので第5波よりも回復、退院が早いが、高齢者の患者が増えてきた時にどうなるか」と不安を口にする。コロナ病床を82床まで増やせるが、職員の確保に不安がある。現在、10人以上が家族の感染などで濃厚接触者となって欠勤中。欠勤者が増えればベッドが空いていても入院患者を受け入れられない。

医療従事者は濃厚接触者でも毎日の検査で陰性なら出勤できるが、相良院長は「感染しているリスクがある以上、出勤は慎重にせざるを得ない」と話す。市民に対し、「マスクの着用や手指消毒をもう一度徹底し、飲み会は自粛してほしい」と呼び掛けた。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/154770