イスラエル中部の大規模病院「シェバ医療センター」は17日、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種について、
変異株「オミクロン株」の感染を防ぐには「不十分」とする初期調査結果を発表した。4回目接種者は血液中の
抗体は増加しているものの、多くの感染者が出ているという。

 同病院は12月下旬、米ファイザー社製ワクチンを3回接種した病院職員計約270人に4回目のワクチンを接種し、
1〜2週間後の状態を調べた。同病院のギリ・レゲブヨハイ氏は「(現状の)ワクチンはデルタ株などには
効果的だが、おそらくオミクロン株では十分な効果は得られないだろう」と指摘した。調査人数が少ないため、
詳細なデータは公表していない。

 イスラエルは今月3日から世界で最も早く、60歳以上の高齢者に4回目接種を開始し、すでに約53万人が
接種を受けている。南米チリでも今月10日から4回目接種を始めている。【エルサレム三木幸治】
https://mainichi.jp/articles/20220118/k00/00m/030/021000c