田舎暮らし、まず都市部から 高知市 「2段階移住」を推進 /高知

 まず地方の都市部に移り、そこを拠点に自分に合った地域を見つける――。こうした「2段階移住」を勧める高知の取り組みに、問い合わせが相次いでいる。
大都市圏の人たちが第一印象で移住先を決めて後悔しないよう、高知市は2022年、県内市町村との橋渡しをするための体験ツアーを、本格的に展開したい考えだ。

体験ツアーで各地へ橋渡し

 21年10月中旬、室戸市沖。漁船の上で感嘆の声が上がった。「きれい」「気持ちいい」。1段階目として高知市に移住した人向けの、1泊2日ツアーだ。

 「豊かな海と雄大な自然が、身近にある。イルカやクジラが顔を出し、深海魚が網に掛かることもある」と、大阪府から室戸市へ移住したガイド役の漁師、松尾拓哉さん(31)が胸を張った。

https://mainichi.jp/articles/20220115/ddl/k39/010/444000c