オミクロン、第6波の傾向や具体的症状は 保健所長に聞く

 新型コロナウイルスの感染が全国的に急拡大し、兵庫県姫路市にも流行の「第6波」が押し寄せた。1日当たりの感染者数は早くも100人を突破し、既に新変異株「オミクロン株」が主流になったとみられる。第6波の特徴や求められる対策、市の対応などを、市保健所長で医師でもある毛利好孝さん(59)に聞いた。(聞き手・田中宏樹)

 −第6波の傾向は。

 「感染力が強いオミクロン株に置き換わりが進み、市内でも感染者の約8割を占めると考えている。これまでの株と異なり、ウイルスが喉など上気道で増殖するのが特徴だ。そのため肺炎の発症などで重症化する割合は、第5波の中心だったデルタ株より低いとされる」

 −具体的な症状は。

 「せきや鼻水、急な発熱などがあるが、症状そのものは軽い。無症状者も多いと考えられる。また、デルタ株と比べて市販の解熱剤が効きやすく、ほとんどは服用すると熱が下がっている。保健所では解熱剤への反応を、オミクロン株かどうかを見分ける参考にしている」

https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/202201/0014987906.shtml