兵庫県高砂市内で日没後に発生した交通事故の件数は2020〜21年に、日没が早い秋から冬までの半年間、
日没が遅い春から夏までの半年間に比べて約3.8倍に急増していたことが、高砂署の分析で分かった。通勤や通学、
買い物などで交通量が多い夕方が暗く、他の車や歩行者との距離、速度が分かりにくくなることが大きな要因。同署は市や
高砂交通安全協会と協力し、歩行者に夜間でも目立つ反射材を、ドライバーには前照灯を上向きにする「ハイビーム」の活用を訴えている。

道路運送車両の保安基準では、実はハイビームが「走行用前照灯」、ロービームは「すれ違い用前照灯」と記されている。
道交法でもハイビームが基本だが、擦れ違う際の切り替えなどに煩わしさを感じ、使わないドライバーも多い。

同署の福岡靖交通課長は「冬は暗い色の上着を着る人も多い。ドライバーの協力は欠かせないが、歩行者も反射材を使い、
積極的に自分の存在をアピールすることが大切だ」と呼び掛ける。

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