来年2月の北京五輪出場を決めたフィギュアスケートの羽生結弦(27=ANA)に「プーさん問題」が浮上している。

羽生がこよなく愛する人気キャラクターを巡って、

一部のファンが

「北京五輪に持ち込んでも大丈夫?」

と本気で心配しているのだ。

中国国内では習近平国家主席に似ているとの理由でタブーとも言われるプーさん。そこで中国人の関係者に真相≠直撃した。


《全日本選手権でも羽生の手にはプーさんが(東スポWeb)》
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 羽生がディズニーの人気キャラクター「くまのプーさん」をこよなく愛し、試合にティッシュケースを持ち込むことは有名。ファンにも広く認知されており、コロナ禍以前は演技終了後に大量のぬいぐるみが氷上に投げ込まれる光景がよく見られた。感染症対策で投げ込みが禁止となった現在も、会場にはプーさんグッズを持参して応援するファンは少なくない。

 一方で、北京五輪が開催される中国国内では

「プーさんが習近平国家主席に似ている」

とやゆされたことでタブー視され、ネット上で検閲対象になっているとも言われている。そのため、羽生やファンはプーさんを会場内に持ち込めないのでは?と心配する声も上がっている。

 まず大前提として、羽生本人は五輪の競技場内への持ち込みを自粛する可能性が高い。五輪憲章では協賛企業以外のロゴや広告が取り締まられ、実際に2018年平昌五輪で羽生はプーさんの代わりに別のティッシュケースを用意。スポンサーの関係で持ち込めなかったことを語っている。

 それでは、観客はどうか。北京五輪はコロナ対策として海外客を受け入れず、中国国内の居住者限定での有観客開催が決まっている。日本からファンが大挙して訪れることはないとはいえ、中国国内でも羽生人気は絶大。氷上へ投げ込まれるプーさんシャワー≠フ起源は14年のGPシリーズ中国大会とも言われるほどだ。仮に中国のファンがプーさんをスタンドに持参すると、テレビで全世界に映像が流れることになる。
これは「セーフ」なのか?

 中国事情に詳しい関係者にぶつけると

「上海にはディズニーランドがあり、プーさんは普通に存在している。検閲対象になっている認識はない」

とキッパリ。

「誰かが面白く話したゴシップネタが広まった。そもそも13億の人民トップがわざわざプーさんを取り締まるような恥ずかしいことはしないだろう」

と言い切った。

 さらに、中国人のフィギュア関係者に確認してみても

「今回の五輪で観客にプーさんが規制≠ウれるはずがありません」

と断言した。

その言葉通りなら、羽生ファンは誰にも気兼ねなくプーさんを会場に持参して応援できることになるが…。

 北京五輪の本番では羽生の人類初となるクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の成否とともに、プーさんの後押しを受けるかにも注目だ。

羽生結弦ファンは北京五輪にプーさんを持ち込める? 中国人関係者に検閲問題≠直撃
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/figure-skating/3892658/
2021年12月28日 05時15分