いわゆる「コシヒカリ」発言で、静岡県議会から辞職勧告を受けた川勝平太知事。

6日の議会では、女子学生についてのこれまでの問題発言について、あらためて釈明した。

川勝平太静岡県知事「全体として、日本語になっていないと思っておりまして、理屈になっていないと
いうことで撤回し、謝罪した」

川勝知事は、2021年6月の県知事選挙の期間中に行われた集会で、かつて学長を務めた
大学の女子学生について、「11倍の倍率を通ってくるんですから、みんなきれい。
賢いことを言わないときれいになる」などと発言。

これらが、女性の容姿と学力を結びつける差別的な発言だと、問題視されている。

川勝静岡県知事「不適切であると。言葉足らずであるので、不適切であると存じます」

木内満静岡県議「“言葉足らず”であるから不適切ということですが、学長が自校の学生をきれいとか、
きれいでないとか、そういう目で見ていることが不健全だとは思いませんか」

女子学生発言だけではない。
同じ集会で、川勝知事が“学歴差別”ともとれる発言をしていたのではないか、とも指摘されている。

木内静岡県議「『工事現場にいるのはおっさんばかりと思ったら、ヘルメット取ったら工学部を出た
立派な人ばっかり』と。学歴差別的であると指摘されている。川勝知事は、
学歴差別にあたると思うか、その理由をお聞かせください」

川勝静岡県知事「私は基本的に、学歴による差別は認めておりません。学歴に対する差別は、
私はさらさら持っていない」

質問とかみ合わない答弁に、静岡県議会議長は「知事、答弁漏れですので...その理由について
お答えください」と指摘。

川勝静岡県知事「ですから、工事現場に働いている方たちも、大学出た方もいらっしゃるし、
そうでない方もいらっしゃる。それぞれが“分相応”に工事をされている」

そして、川勝知事の辞職勧告決議が可決された直後、反省の意思を示したはずの「来年は、
生まれ変わったような人間になってみようと。富士山に誓いました」といった発言も、追及の的に。

木内静岡県議「知事は、この発言について、今も同様のお考えですか?」

川勝静岡県知事「同じ考えでおります」

木内静岡県議「つまり、生まれ変わったような人間になってみようと、富士山に誓ったと。
全く反省する気はないとしか捉えられない」

その川勝知事に対しては、6日、自民・公明両党の女性県議が、知事の辞職に賛同する
女性議員35人を代表して、知事に直接、抗議文を提出した。

公明党県議団・早川育子静岡県議「謝罪の問題ではなく、基本的なジェンダー、また人権意識、
ここが欠如しているということにお気づきでないというところを、大変怒っている」

知事の言動が招いた、この騒動。
当分、静まりそうにない。
https://www.fnn.jp/articles/-/280955