全日本カート選手権FP3部門東西統一競技大会(11月21日/栃木県)で、市内在住の村田悠磨さん(15)が優勝し、シリーズ年間全6戦でも日本一に輝いた。「安堵と嬉しさでいっぱい。目標はF1」と村田さん。世界を目指す若者の挑戦は続く。

 国内カートレースの最上位に位置する同選手権。東西各地域5戦と統一戦の計6戦で年間王者の座を争う。

 ランクトップで最終戦を迎えた村田さん。予選で最速タイムを記録し、4位以上なら日本一という状況で決勝はスタート。いきなり6位に後退する波乱の幕開けとなったが、力強くも冷静な走りで着実に順位を回復。上位3台のバトルを制し1位となった。

 一発の速さとプレッシャーへの強さが持ち味という村田さん。初参戦となった今年も、安定感のある走りとここぞの勝負強さで全6戦で表彰台に立ち、まさに最速最強で日本王者に輝いた。

《優勝に笑顔を見せる(左から)竜一さんと悠磨さん、所属チームの中島高広代表》
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 「落ち着いてレースを組み立てていた」と話すのは父・竜一さん。レースではメカニックとして一番近くで支え、「開幕戦の優勝が大きかった」と親子で掴んだ日本一に笑顔を見せた。

 地元・横浜市も村田さんの挑戦をサポートしてきた。広報やメディカルチェックを支援する横浜市スポーツ協会の秋田浩平課長は「初年度でチャンピオンはすごい」。トレーニングを支えるメガロス綱島店の佐藤岳明副支配人も「日本一という成果につながり喜ばしい」と祝福した。

 来年はフォーミュラへの参戦も視野に入れる村田さん。「応援してくれる人にワクワクを届けたい。将来は、横浜初のF1ドライバーに」。世界への階段を一段ずつ上っていく。

《スタート前の村田さん親子》
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カートレース日本一に 親子で掴んだ”最速最強”
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2021年12月2日号