円相場1ドル=115円台に値下がり 4年8か月ぶり円安ドル高水準
2021年11月23日 11時59分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211123/k10013358311000.html
23日のアジアの外国為替市場では円相場が一時、1ドル=115円台まで値下がりしました。アメリカのFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の再任が発表されたことで今後の金融政策に対する不透明感が和らいだためで、4年8か月ぶりの円安ドル高水準です。
23日のアジアの外国為替市場では午前中からドルを買って円を売る動きが強まり、円相場は一時、1ドル=115円台まで値下がりして2017年3月以来、4年8か月ぶりの円安ドル高水準をつけました。
これはアメリカのバイデン大統領が来年2月に任期が切れるFRBのパウエル議長を再任すると発表したことで、今後の金融政策に対する不透明感が和らいだためです。
議長の再任によって市場のこれまでの見込みどおりアメリカが今後、利上げに向かうという見方が広がり、ドルを買う動きにつながりました。
市場関係者は「アメリカでインフレが続き利上げの時期が予想よりも早まるという観測もあってドルが買われている」と話しています。
円安は日本経済にとって輸出などの面でプラスの効果が期待できますが、一方で高止まりしている原油などの輸入価格を押し上げることにもつながるため影響を慎重に見ていく必要がありそうです。