韓国でディーゼル車に不可欠な「尿素水」不足 中国の輸出規制強化で物流に大打撃
 韓国でディーゼル車の運行などに必要な「尿素水」の在庫が逼迫ひっぱくし、
トラック物流の停滞などが懸念される緊急事態となっている。
中国政府が10月11日から原料となる尿素の輸出規制を強化したのが原因。
文在寅ムンジェイン大統領は8日、「物量確保と外交に総力を注ぐ」と対策に取り組む姿勢を強調し、
国防省は軍で備蓄中の尿素水供出を検討中と表明した。
 尿素水は石炭から抽出するアンモニアを原料に生産され、
トラックやバスなどのディーゼルエンジンから排出される窒素酸化物(NOx)の浄化に使用される。
先進国で強化された排出ガス規制に適合するディーゼル車両は、尿素水なしでは正常に走行できない。
(略)
 韓国メディアによると、国内の大手化学メーカー各社が保有する尿素水の在庫は、11月末までしか残っていない。
各地の給油所でも品切れが発生。
1カ月前に10リットル当たり1万ウォン(約960円)だった相場が、10倍以上値上がりしたとの報道もある。
https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/141628

(続く)