中国に“買い負け”…輸入牛肉“高値” 家計を直撃
新型コロナなどの影響で、“ミートショック”と呼ばれる輸入牛肉の価格高騰が起きていて、飲食店などでの値上げが相次いでいます。
高騰が始まったのは春先でした。4月には1キロあたり1000円の大台になり、その後も高値が続いています。
牛たん焼きが人気のチェーン『ねぎし』では、定番メニューの価格を、600円引き上げて、2450円に値上げしました。牛丼チェーン『松屋』では、一部地域で扱っている牛めしの価格を、28日から60円引き上げて、380円にすることを決めました。
“ミートショック”の影響は、飲食店にとどまらず、家庭の食卓にも影響が出ています。東京都内のスーパーでは、アメリカ産の牛肉が2割程度、値上がりしたということです。
特に値上がりしているのが、輸入の牛バラ肉です。コロナ前は100グラム、138円ほどでしたが、現在は198円と値上がりしています。
『コモディイイダ滝野川店』星幸太郎店長:「(Q.仕入れ値は?)去年が1キロあたり600円、今は1200円と倍ですね。(Q.(販売価格の)値上げは50円程度に?)仕入れ値が上がったからといって、価格を倍にするわけにはいかない」
輸入牛肉高騰の背景には、牛肉の輸出大国アメリカの輸出量の減少があるといいます。
食肉卸マルヨシ商事・平井良承社長:「まず生産量が少ない。なぜかというと(食肉)工場で働いている方たちがコロナ禍で休んだり、場所によっては3割しか稼働していない。入荷量の少ない分に対して、日本以外の国が買いを入れてるので、そちらに行ってしまっている。“買い負け”している」
日本が買い負けているのが、いち早く経済活動を再開させた中国です。
食肉卸マルヨシ商事・平井良承社長:「後発になってしまった日本には商品が回ってこない。高い値段を出さなければ買えない。“ミートショック”という言い方になる。我々も値上げは一番避けたいところですが、どうしてもという時は、お客さまにお願いせざるを得ない」
牛肉だけでなく鶏肉にも影響が出ています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c56b4c2fb6862cacc4780d2e3a2ada705d462190