トヨタ自動車は17日、10月の生産について、東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大の影響で、グループ会社を含めた国内全14工場の27ラインを停止すると発表した。既に10月の生産台数を計画比で約4割減らすと発表しており、今回は停止する国内工場を初めて明らかにした。

 愛知県豊田市の元町工場や高岡工場などが対象だ。期間は最長11日間で、車種によって異なる。カローラやアクア、ヤリス、ハリアーなど主要車種を減産し、影響は15万台に及ぶ。これとは別に、海外工場でも18万台減らす。

 トヨタは10日、10月の世界生産台数を8月時点の計画と比べて33万台減らすと発表していた。8〜10月の減産規模は計90万台に上っている。

 ただ、2022年3月期の連結売上高(30兆円)や営業利益(2兆5000億円)、最終利益(2兆3000億円)の予想は、現時点で下方修正していない。販売の固定費削減や、為替が円安方向に振れていることにより、通期の収益を維持できる見通しだという。

 東南アジアではマレーシアとベトナムの複数の部品工場で稼働率が低下し、トヨタの工場への供給が滞っている。

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