宇宙の約25%は「暗黒物質(ダークマター)」と呼ばれる
謎の物質で構成されていると考えられています。
ダークマターの観測は成功していません。
そんなダークマターを、
5次元の世界に存在する粒子を用いて説明する
理論が新たに発表されました。

「宇宙は高次元の時空に埋め込まれた膜のようなもの」とする「ブレーンワールド」と呼ばれる理論を駆使して説明する理論が、ヨーロッパの物理学誌European Physical Journalに掲載されました。

「ブレーンワールド」では、
標準模型の素粒子の相互作用は4次元世界面に閉じ込められ、
重力だけが5次元目以降の余剰次元に移動できるとされています。
研究チームは、ブレーンワールドを説明するモデルの1つである
「ランドール=サンドラム模型」や
湯川秀樹によって提唱された素粒子の相互作用「湯川相互作用」といったモデルを用いて、
「『フェルミ粒子』と呼ばれる素粒子の中に、
5次元に移動できるものが存在すれば、
その素粒子こそがダークマターである」
という理論を導き出しました。

画像 5次元
https://i.imgur.com/4Bz00PA.jpg

https://gigazine.net/amp/20210215-dark-matter-fifth-dimension