「石破さんいい人になりすぎた」 自民党総裁選出馬断念に地元落胆
9/16(木) 11:22
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毎日新聞

 自民党の石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)が、党総裁選(17日告示、29日投開票)への立候補を断念した。退陣意向の菅義偉首相らに敗れた2020年総裁選に続く5回目の挑戦は露と消え、地元・鳥取では関係者から落胆の声も漏れた。

 自民県連所属の地方議員がぼやいた。「石破さんはいい人になりすぎたんじゃないか」

 石破氏は8月の横浜市長選で、菅政権で閣僚を務めた小此木(おこのぎ)八郎氏(落選)の応援に駆け付けた。自民党の衆院議員だった小此木氏は“事実上の石破派”とされた無派閥の勉強会に参加したが、15年に石破氏が結成した派閥には加入していない。総裁選出馬に前向きとされた衆院神奈川2区選出の菅氏が、一度もマイクを握らなかったのとは対照的だった。

 人気を見込まれ、石破氏は自身の選挙期間中も他候補の応援に足を運ぶことが多い。だが今回の総裁選では、自派閥の国会議員が早々に河野太郎行政改革相への支持を打ち出すなど足元が揺らいだ。「いい人」のまま、トップを狙えるのか。別の地方議員は「今回の判断が総裁の芽を摘むことにならなければいいが……」と言う。新総裁による人事で石破氏が要職に就けば、首相の座が遠のくのではないかと懸念する。

 自民県連の斉木正一幹事長は15日、報道陣に「地方創生のあり方を知る石破さんの不出馬は残念だ」と話す一方、将来の総裁選については「常に準備をしていただきたい」と述べるにとどめた。今回の総裁選は国会議員票と地方票の計766票で争われる。党員・党友を有権者とする地方票の383票は得票数に基づくドント方式で配分され、自民県連は17日午前に投票用ハガキを発送する。【野原寛史、平川哲也】
https://news.yahoo.co.jp/articles/5179fb8caa0a7ac8fe12cac7ff736e79f037011b

参考資料

石破氏、自民党内でこれだけ嫌われるワケ 「後ろから鉄砲を撃つ」「裏切り者」「言行不一致」
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200901/pol2009010004-n1.html