飲酒後、車に残された18歳が熱中症で死亡 友人「暑さで起きると」 沖縄
2021年9月15日 07:00 琉球新報

今年7月に本島南部で未成年者約10人が飲酒し、このうち嘔吐(おうと)するなどした専門学校生の18歳の少年が車中に残された後、
熱中症で死亡していたことが14日までに分かった。現場に居合わせた友人や亡くなった少年の遺族らが琉球新報の取材に明らかに
した。少年はアルコールの影響で意識がはっきりしない状態となり、自力で動けなかったとみられる。県警は友人などから事情を聞く
などして、死亡に至った経緯などを調べている。

亡くなった少年を残し、車を離れた友人は取材に対し「まさか亡くなるとは思わなかった。自分たちの認識不足だった」と答えた。

遺族や飲酒の場にいた友人によると、約10人が7月10日午後9時ごろから本島南部の海岸でバーベキューを始め、飲酒もした。
翌11日の午前8時20分ごろ、少年は「気分が悪い」とLINE(ライン)で周囲に伝えていた。その後、友人2人と少年の計3人は中部の
飲食店へ車で向かうなど移動を続けた。その間、少年は助手席で寝ており、時折窓から顔を出して吐いていたという。
自ら水を求めたが、ほとんど口にすることはできなかった。

午前10時ごろ友人宅の駐車場に到着した。友人は、シートを傾けて寝ている少年の体をゆすって名前を呼んだが、ほぼ反応はなかったという。
友人は車に少年を残したまま、窓を閉めてエンジンを切り、駐車場を離れた。駐車場に屋根はない。窓を閉め、エンジンを切った理由について
友人は「ガソリン代がもったいなく、蚊が入ってくると思った」「暑さで勝手に起きると思った」と取材に答えた。

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