Facebookのスマートグラス、手が離せない釣りで音声入力が大活躍
日経クロステック分解班

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01537/00190/?P=2


音声入力が便利
 魚が釣れないと検証の意味がない。ベイエリアの某・沿岸部に到着するや否や、さっそく準備に取り掛かる。すると、隣のS氏はなにやら巨大な網を持っている。カニを釣るという。やる気満々である。だが、今の季節は採っていいカニの種類やサイズは限られており、カニ漁に適した時期は少し先。話を聞くと、その「本番」に向けた実地訓練だという。某・漫画でノウハウを獲得したというS氏は、初心者とは思えない手慣れた手つきでカニを引き寄せるえさを取り付け、かごを海に投げ込んだ。そしてカニが網に入るのを待つ間、魚を釣るために、準備をテキパキと進めている。しかも、一緒に来た幼い子の面倒を見ながら。

 そんなS氏の手際の良さに見とれていて本来の目的を忘れかけていた記者は、スマートグラスを慌てて装着し、イワシ釣りを始める。しばらくすると、S氏がカニを獲る網を引き揚げ始めた。

 スマートグラスの出番だ。両手で自分の釣りざおを持ちながら、撮影のためにS氏の方を向く。見事、音声入力によってカニを手にするS氏の決定的な瞬間を写真に収めることができた。残念ながら、禁漁のカニだったので、海に返す。