現在、さまざまなメディアで大活躍中のひろゆき氏。全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破した著書『1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

● よくない稼ぎ方とは?

 お金儲けが得意な人と苦手な人がいます。僕はわりと苦手なほうかもしれません。というのも、「よくないお金の稼ぎ方」があると思っているからです。

 もっともよくないお金の稼ぎ方は、相手を不安におとしいれてお金儲けをする方法です。

 いわゆる霊感商法や投資詐欺、カルト宗教、一部のオンラインサロン、高額な情報商材などが、それに当たります。

 それらは、「悪いことをしている」という自覚があってやる行為です。もしくは、自分たちは悪くないんだと正当化してやらせるような行為です。いずれにしても、世の中のためを思うよりは、自分たちの利益のことしか考えていません。

 だから、長くは続くビジネスではありませんよね。いたちごっこのように、いつの時代にも沸いて出るものです。

● 「善」に見せかけた悪

 上にあげたものは、明らかに悪質なお金儲けです。しかし、社会的に一定の地位を確立して、あたかも悪くないかのように見せかけているものも多くあります。

 その1つは、「奨学金」です。奨学金の本来の意味は、学業をしたい学生にお金を支援してあげる行為です。つまり、返す義務がない。

 しかし、一般的な奨学金は、返済する義務があります。中には「利子」を取っているものもあります。そんなものは、ただの「ローン」です。「学生ローン」と言えばいいのに、わざわざ「奨学金」という名前をしているのは、立派な詐欺行為だと思います。

>>2に続く