日本ハムで同僚選手に暴力を加え出場停止処分を受けていた中田翔内野手(32)が20日、巨人に無償でトレードされたことが早くも球界内で波紋を広げている。
今月11日に日本ハムから一、二軍全試合の出場停止処分を科されたにも関わらず、巨人移籍発表直後に「処分解除」が発表されたからだ。
この対応に早くも他球団からは「いくら何でも甘過ぎないか」と不平不満の声が上がり始めている。

(中略)

あるセの球団幹部に聞くと「ルール違反ではないが甘い対応と言わざるを得ない」と思いの丈をこう続けた。

「何か悪行を犯した人間に受け皿を与えるのは必要。
むしろ反省した人間にそういった場を提供するのは当然だと思います。
その意味で巨人軍の今回のトレードが悪いとは言いません。
ただ、日本ハムが無期限謹慎処分を下してまだ10日もたっていない中で、謹慎を解除していいのか、という疑問は残る。
暴行事件を起こした事実は消えないわけですからね。
会見で本人が反省の弁を繰り返したとはいえ、日本ハムは今回の事件を重く見たうえで無期限謹慎処分を科したのだと思いますから。
巨人にトレードされたから『じゃあ謹慎処分はなかったことに』というのは世間一般には受け入れられないのではないでしょうか」

別の球界OBも突然の謹慎解除に憤りを交えながらこう話す。

「『トレードで無期限謹慎解除』という今回のようなケースが容認されると、今後無期限謹慎処分という処分自体が軽視される恐れがある。
本人は猛省しているのかもしれないですが、処分は処分ですから。
チームが代わってもそこは厳しく一定の謹慎期間を設けるべき。
中田の行った同僚への暴行行為は本来、解雇されてもおかしくない事案ですからね」

(後略)

https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/npb/3543241/