NBCとスポンサーが「補償補填協議」に
米国人の五輪離れ現象に危機感を感じているのはオリンピック放映権を独占してきたNBCだ。契約は2032年まで有効だ。
これほど視聴率が激減するとコマーシャルを出しているスポンサーが黙っていない。東京五輪の場合、スポンサーがNBCに払ったコマーシャル代は12億ドルと言われている。
「バラエティー」誌のブライアン・スタインバーグ記者によれば、NBCとスポンサーとの間ではすでに「補償補填協議」(Make-Goods Talks)が始まっている。
視聴率が事前に保証された基準より低かった場合、NBCがそれを補填するためにコマーシャル数を増やす話し合いだ。
(https://variety.com/2021/tv/news/nbcuniversal-tokyo-olympics-make-goods-advertising-1235028563/)
筆者がNBCの東京五輪中継を見ていて感じるのはコマーシャルの多いこと。コマーシャルの間に競技が放映されていると言ってもいいほどだ。
「補償補填」でさらにコマーシャルを増やすとなると、NBCのスポーツ中継はコマーシャルだけになってしまうのではないだろうか。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66261?page=3