東京五輪・パラリンピック開閉会式の責任者だったクリエーティブディレクターの佐々木宏氏(66)に、演出チームから“追放”されたと報じられていた振付師のMIKIKOさんが26日、自身のツイッターで経緯を説明した。
MIKIKOさんに対するあまりに礼を欠いた“仕打ち”に、非難の声があがっている。

MIKIKOさんによると、東京五輪・パラリンピックの1年延期が決定後、開閉会式の準備も一時停止となった。
一向に連絡がないため、タレントの渡辺直美(33)を含む500名近くキャスト、スタッフを預かる責任者として6か月後に電通に「勇気を出して」問い合わせ。
すると、すでに別の演出家が任命され、国際オリンピック委員会(IOC)にプレゼン済みだったという。

11月に新しい企画、演出家のもとで改めてオファーがあったが「その企画に一から関わっていない以上、責任が取れるものではありませんでした」「これまでの企画案に尽力してきていただいた皆様との関係で道義にも反していると感じました」などという理由から悩み抜いた上で、辞任の決断に至ったという。

組織委員会を巡っては、前会長の森喜朗氏の女性蔑視発言(83)や、佐々木氏の渡辺に対する容姿侮蔑発言など、世界からあきれられる事態が続いている。
MIKIKOさんはコメントで「もし東京オリンピック・パラリンピックが開催されるのであれば、日本が世界に誇れる、子供たちに誇れる、開催できた全てのことや全ての人に、感謝を届けるセレモニーになって欲しいと心から願います。そして国籍、性別、年齢、容姿に関係なくそれぞれが持って生まれた個性を尊重し、喜び合える世界になることを祈っています」と熱い思いを記した。

振付師、演出家として絶大な支持を受けるMIKIKOさん。
ツイッター上では「これからも応援しています」「ありがとうございます」と本人へエールが多数送られる一方、ネット上では「失礼すぎる」などと組織委員会、電通への批判が沸き起こっている。

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