観客受け入れ「予定通り」 五輪サッカーで宮城知事

宮城県の村井嘉浩知事は12日の記者会見で、宮城スタジアム(利府町)で行う東京五輪サッカーの試合について「1万人を上限として予定通り行う」と述べ、改めて観客を受け入れる方針を示した。

村井氏は、県内でプロ野球などのイベントが開催されていると指摘。受け入れの理由について「五輪を楽しみにしている人が観戦できないのは、極めて不平等だ」と述べた。その上で「宮城は有観客で注目を浴びることになった。東日本大震災からここまで立ち上がったと発信したい」と語った。

同時に、チケット保有者のうち首都圏1都3県の人は「10%程度にとどまる」と明らかにした。半数が宮城県、全体の7〜8割が東北地方からの観客だと説明した。

https://www.sankei.com/article/20210712-WTLRFPG6TFL3BG2R2IHTARBZMY/


関連
東京オリンピック “無観客”決定までの舞台裏
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210709/k10013130431000.html
最後の決め手は何になるのか。
組織委員会や政府の関係者が口をそろえたのは、政府のイベント制限の基準に基づいたうえで、最後は会場を抱える自治体の判断、つまり、首長がどう決断するか、という点でした。(略)
7日夜から8日朝にかけて、橋本会長に小池知事が無観客を示唆したらしいという話が永田町で流れました。
都内会場はすべて無観客となる公算が強まりました。
残る焦点は、神奈川、埼玉、千葉の周辺3県がどう判断するかでした。(略)
「3県でいうと、2つの県は昼間は観客を入れたがっていたが、1つの県が難しい、と。さらに、1都と3県でいうと、宣言と重点措置とは異なるがイベント制限は上限5000人で同じ。自分のところだけ別の動きはできない、みんながそろわないといけないと思っている。最後は、東京にそろえざるをえなくなったのではないか」
こうして、新型コロナによる史上初の大会の延期決定以来、東京オリンピックの最大の課題だった観客の扱いは、開催都市を含む競技会場の大部分で観客が不在になるという、極めて異例の形で決着したのです。