英国のシンクタンク、国際戦略研究所(IISS)は28日、サイバー、デジタル分野の総合的な実力で日本が主要国に見劣りし、
最下位の3番手グループに位置すると発表した。特にサイバー防衛の分野で遅れているためと説明している。

日米欧の主要国に加え中国や東南アジアなどの計15カ国のデジタル経済や安全保障の能力を分析した報告書で明らかにした。
IISSによると、米国がトップの評価だった。2番手グループに中国、ロシア、イスラエル、英国、フランスなどが入った。
一方、日本はイランやインド、インドネシア、北朝鮮などと同じ3番手グループで「いくつかの分野で重大な脆弱(ぜいじゃく)性が見られる」という。

日本政府のサイバー防衛や諜報能力はあまり優れていないとした上で「強化策も限定的だ」と指摘。関連産業には一定の競争力があるものの
「企業間でサイバー攻撃に対する情報を共有する意思が欠けている」と改善点を挙げた。(共同)

https://www.sankei.com/article/20210628-QQ26NPY7ZFLNBJWPPCJL6H7VXQ/