休部や廃部が相次ぎ、全国の高校相撲部が壊滅の危機だ。平成15年度には全国200校以上あった相撲部は3割も減少。
岡山を含む7つの県では全国高等学校体育連盟(高体連)の加盟校が1校しかないという事態になっている。
新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)も部活動に暗い影を落とすなか、高校相撲部の空白県を出さないために、
待ったなしの状況で、高校相撲部の指導者たちも、国技・相撲の競技人口減少に歯止めをかけようと、必死の取り組みを続けている。

 高体連によると、高校相撲部の加盟校は15年度の213校から、25年度に167校、令和2年度は146校と、年々減少傾向が続いている。
特に岡山、山梨、愛知、滋賀、奈良、鳥取、島根の7県では相撲部が1校しかないのが現状だ。

 昨年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全国高校総体(インターハイ)が開催されず、3年生の引退が早まったことによる部員減少という事情もあるという。

 全国の高校相撲部を統括する高体連相撲専門部事務局によると、高校の部活動では、日本人選手が世界的活躍をしているサッカーやバスケットボールなどの人気が高くなっている。

 一方、相撲は、格闘技でもあり、「痛そう」「怖い」というイメージがあることや、まわしを締めて半裸になることなどが、敬遠の理由だそうだ。

「痛そう」「怖い」 裸はイヤ…高校相撲部存続の土俵際
https://news.yahoo.co.jp/articles/d25743a43a330b720a3a34b79834c4b2346651df