https://news.yahoo.co.jp/articles/e9c0ee921e16ad06ba20bfbc933d2f110cf796e1
首長の「先行接種」に賛否 どうして“医療従事者”に
自治体のトップや職員が高齢者に先んじて、医療従事者向けの新型コロナワクチンの接種を受けていたことが相次いで明らかになっています。「自分も医療従事者だ」との主張もあるようですが、一体どこまでが「医療従事者など」にあたるのでしょうか？
１４日も次々と明らかになった自治体トップのワクチン先行接種。先月３０日、医療従事者向けワクチンのキャンセル分を「廃棄をさけるため接種した」という岐阜県の下呂市長は。
「不平等感を感じられた方には大変申し訳ない」（岐阜・下呂市 山内登市長）
ＪＮＮが関東の７都県のうち、１３３の自治体に取材したところ、１４人の首長が「先行接種」をしていたことが分かりました。茨城県では龍ケ崎市や筑西市の市長が「医療従事者用ワクチンの廃棄を避けるために接種を受けた」としていますが、こうした事実は公表していませんでした。余ったワクチンを自治体のトップや職員が“優先的”に接種することについて、田村厚生労働大臣は・・・
「余らせたものを廃棄というようなもったいないものを、なるべく避けていただきたい。それをどなたが打つかというのは、自治体で住民に対する説明がつく対応を」（田村憲久厚労相）
東京都のトップである小池知事は・・・
「廃棄したらそれはそれで問題にされるわけでしょう。有効にどう活用するのかというそういう順番さえ決めておければいい。それだけの話」（小池百合子都知事）
一方、この問題では始めから首長や職員を「医療従事者等」とカウントし、ワクチンを接種していたケースも明らかになりました。埼玉県の寄居町では７６歳の花輪町長に加え、職員らおよそ１００人が高齢者に先んじて先行接種していたといいます。
「基本的に誤ってはいたという風には私自身は考えていませんので。（埼玉・寄居町 花輪利一郎町長〔７６〕）
Ｑ．副町長・教育長は現場に出ていないけど打たれた？
「やはり接種に携わる職員という風に、副町長も教育長も位置づけております」（埼玉・寄居町 花輪利一郎町長〔７６〕）
なぜ町長が「医療従事者など」に該当するのでしょうか？
厚労省は「ワクチンを接種する人に接種会場で直接的に関わる人」については「医療従事者等」に含めてよいとしていますが、「一般的には首長は医療従事者にあたるとは想定していない」としています。
花輪町長は「接種会場でお年寄りの手をひいたり、車いすを押すなど介助にあたっていた」としていますが、町の反応は・・・
「町長なんかは先にやってもらっても私はいいと思っています」（寄居町の住民）
「接種する分で余った分が出ちゃった場合には優先順位の順でやるっていうなら、なんの問題もないと思うんだけど。（今回の件は）ちょっと違うと思う」（寄居町の住民）
「ひどいじゃん。私たち後期高齢者なのに通知すら一つも来ないんですよ」（寄居町の住民）
ワクチンを担当する河野大臣は「貴重なワクチンなので無駄にしないように」としたうえで、「説明責任をしっかり果たして欲しい」としています。（14日16:33）
