富山市の飲食店が、毒のある植物「トリカブト」を食べられる植物と勘違いしておひたしにして客に提供し、男女2人が
食中毒の症状を訴えていたことが分かりました。富山市はこの飲食店を12日と13日の2日間、営業停止としました。

 富山市によりますと、富山市八尾町杉田の飲食店「喜多山」を10日利用した男女2人が、意識の消失や、おう吐、
下痢などの症状を訴えていたことが分かりました。

 2人が食べたものを調べたところ「モミジガサ」のおひたしに毒のある「トリカブト」が混じっていたことが分かりました。

 富山市保健所は、店主が県内で9日にトリカブトをモミジガサと勘違いして採取し提供した食中毒と断定し、
この店を12日と13日の2日間営業停止としました。

 2人は12日までに退院しました。

 トリカブトによる食中毒は、県内でここ10年では初めてです。トリカブトによる中毒は
重篤になりやすく、全国では2012年に2人の死者が出ています。

 保健所は、トリカブトの芽生えの形が食用野草と似ていることから、注意を呼びかけています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1d5ce1c40ec164e5f09c38589e13cf6bfea7b63c