接種予約通話、1件平均15分 河野氏「効率的な申し込みを」

 河野太郎行政改革担当相は11日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種申し込みが殺到している問題を巡り「電話1件当たり平均15分かかっている」と明らかにした。「通話が長くなると当然、他の電話がかかりにくくなる。スムーズな予約に協力いただきたい」と述べ、予約手続きの効率化への協力を呼び掛けた。

 高齢者向け接種は10日から各自治体で本格的に始まったが、コールセンターに電話が集中。つながりにくいケースが多く報告されている。接種券番号など必要な書類や情報を手元に持たずに電話し、つながってから探したり、家族が電話し本人の情報を把握していなかったりするためだという。

 河野氏は「いろいろな質問、予約と関係ない質問もあり、通話時間が非常に長くなる傾向がある」と指摘。「高齢者(全員)が接種できるのに十分なワクチンを配送している。供給には全く問題ない。必ず接種できるのでお待ちいただきたい」と呼び掛けた。【堀和彦】

https://mainichi.jp/articles/20210511/k00/00m/010/172000c