セント・ヘリア、ジャージー、5月7日(AP)― 英国による欧州連合(EU)離脱後のジャージー島周辺の漁業権を巡る争いで、英国政府は5月6日、英仏海峡最大の島で英王室属領の同島に海軍艦艇を派遣した。

 ことの起こりは、ジャージー政府が仏漁民に新たな操業規則を適用したことに始まる。

 ジャージー海域での操業免許取得に、過去の操業歴の提出が必須となったが、これに反発したフランス政府が、ジャージー島への電力供給を停止すると迫った。

 さらに仏漁民が、100隻を超える漁船団を組んで同島のセント・ヘリア港沖で抗議活動を行ったことで、これを「海上封鎖」と受け止めた英政府が、「ジャージー政府支援」として軍艦の派遣に至った。

 ジャージー島を含むチャンネル諸島は、地理的に英国よりフランス本土に近く、海底ケーブル経由でフランスから電力の供給を受けている。

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