およそ15〜20分に1回はレイプ事件が発生しているとされるインドで、またしても痛ましい事件が起こった。

【動画】レイプ加害者と村中を歩かされる被害少女と、笑みを浮かべて見つめる人々

3月下旬、インド中部のマディヤ・プラデーシュ州のある村で、16歳の少女がレイプ被害にあった。
床に押しつけられ、口に衣服を詰められてレイプされた彼女は、気が動転し、家族に被害を報告した。

すると、それを聞いた彼女の兄弟やおじ、いとこらは、他の多くの村人たちとともに、容疑者とされる近所の男性を見つけだし、何度も殴ったという。

彼らの暴力は加害者のみならず、被害者である少女にまで向けられた。「家族に恥をかかせた」として、
彼らは被害者の少女を同じように何度も殴った。その後、彼らは少女と容疑者をロープでつなぎ、村の野原や市場で「パレード」させたのだった。
このパレードは、3月28日、州都ボーパールから400キロ離れたアリーラージプル地区でおこなわれた。インドの放送局「NDTV」によれば、
ロープにつながれた少女と容疑者の周りでは、男性たちが歩きながら母国インドを褒め称える愛国的なスローガンを叫んでいたという。

米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、パレードを一目見ようと集まった群衆のなかには、被害者の少女に対し、殴る、蹴る、
顔に唾を吐くなどの暴行を加える者も複数いたと報じた。

この村の農夫であるティラク・ラム・ビレラは、少女の家族の何人かとともにこのパレードを見ていた。少女を見て笑ったり、
携帯で動画を撮影する人々を見て、彼は涙が出たという。

途中、家族に気づいた少女は助けを求めた。「ですが、誰も何も言うことができませんでした。群衆はとても怒っていて、
私たちを殺しかねなかったからです」とビレラは同紙に語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/678fd070501a3e50c203c9d5c8a7b7d621651dcd