スイス金融大手クレディ・スイスは6日、米ヘッジファンドとの取引に伴い44億スイス・フラン(約5200億円)の損失が生じると発表した。米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメント関連とみられる。2021年1〜3月期決算で、税引き前損益が9億スイス・フランの赤字になる見通しという。

 アルケゴス関連とみられる取引をめぐっては、野村ホールディングスと三菱UFJ証券ホールディングスも
それぞれ20億ドル(約2200億円)規模と2億7000万ドル規模の損失を被る可能性があるとしていた。
英紙フィナンシャル・タイムズなどはクレディの損失額を30億〜40億ドル(約3300億〜4400億円)と
伝えていたが、公表した損失規模はこれらを上回った。

 クレディは事態の責任を取り、投資銀行部門のトップらが辞任すると発表。取締役会はアルケゴスとの取引に
伴う問題に関する調査を開始したことを明らかにした。(共同)
https://www.sankei.com/economy/news/210406/ecn2104060025-n1.html