東京・墨田区では、区内の高齢者全員、6万人あまりに新型コロナウイルスのワクチンの接種券を
送付したところ、一般の高齢者の接種は来月からの予定になっていますが、すでに予約の方法などに
ついて問い合わせが相次ぎ、対応に追われています。

東京・墨田区では、今月19日以降に高齢者施設の入所者などのワクチン接種を先行して実施し、
そのほかの一般の高齢者は来月10日から行う予定で準備を進めています。

今月、区内の高齢者全員、6万人あまりを対象に接種券の発送を始めたところ、先月1か月間で
281件だった専用のコールセンターへの問い合わせが、今月は5日までに2078件と、7倍以上に
急増しています。

なかには、直接、区役所に電話をかけたり、来庁して相談したりする人もいて、6日も午前8時半に
区役所の業務が始まると、問い合わせの電話が鳴り始め、窓口にも接種券を持った高齢者が相次いで
訪れていました。

訪れた人たちは、5月1日から始まるワクチン接種の予約方法や、かかりつけ医で接種できるのか
などについて相談し、職員が説明に追われていました。

墨田区では、来月からコールセンターの回線も増やすことにしています。
相談に訪れた80代の男性は「住んでいる団地でも、予約方法がわからず接種を諦めてしまう高齢者が
出てくるのではないかと思います。ふだん通う病院で受けられるかどうか、話を聞きに来ました」
と話していました。

墨田区保健所の岩瀬均次長は「想定以上の反響の大きさで正直驚いています。しっかり納得がいくまで
説明するとともに、さらに分かりやすい情報を流していきたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210406/1000062677.html