18歳で体重22キロ…「おまえは化け物」母親から軟禁 家族と別れた女性の今
福岡市にある団地の一室で、ミナミ=仮名=は母親から18年間軟禁された。
昼間も黒いカーテンで閉ざされ、外の様子を見ることができない。
食事は1日1食もあればよかった。

「部屋から出るな」。母は居間でテレビゲームをしながら監視した。
食事や睡眠、何をするにも許可が必要だった。正座を崩せば木刀やハンガーで殴られる。
「いっそ殺してくれんかな」。同居する父や姉、兄は素知らぬふりをした。

 きっかけは、保育園で隣の席の子の給食を食べたこと。
母は「盗むなんて異常や」と怒鳴り、部屋に閉じ込めるようになった。

 学校には通ったことがない。教員が訪ねてくるたびに、押し入れに隠された。「実家に預けた」。
玄関先で対応する、母の上ずった声が聞こえた。
「ここにいるよ、助けて」。暗闇からの心の叫びは届かなかった。

 勉強と称し、ノートの升目に同じ文字や言葉を書かされた。
「あ」「能無し人間」…。1文字で1冊を終えたこともある。頭がおかしくなりそうだった。

「おまえは化け物」。丼飯に食器用洗剤や揚げ物に使った油をかけられた。

■罰金10万円。18年の代償「それだけ?」

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https://news.yahoo.co.jp/articles/b47daa3f4c19c6ac463b14826cef0d6235e4d25c