水沢アキさん(66)といえば、彼女の人気に火をつけたグラビアをはじめ、ドラマに歌、クイズ番組にバラエティにと、多方面で活躍してきた。そんな彼女が昨年12月に出版した、全カット篠山紀信氏撮影による写真集『AKI MIZUSAWA 1975-2020』(小学館刊)が話題に。なかでも注目されたのが、昨年撮影した65歳の裸が収められていることだ。このヌードも含め、写真集の企画自体、水沢さんが自ら発案し持ち込んだものだった。

「撮影場所は私の自宅。満開の桜を背景に撮っていただきました。桜はきれいだけど、肝心の私がちょっと(苦笑)。でも、いいの。65歳だから胸も下がっちゃってるし、体重も増えちゃいましたけど、それでいいんです。私の集大成、45年分の軌跡を収めないと意味ないですから」

60代半ばでカメラを前に肌をさらす、それを決意させたのは、彼女の“元祖グラビアアイドル”としての矜持だ。さらにそこには、慣れ親しんだ芸能界への、ほろ苦い惜別の思いも込められていた。

「いまも『肩書は?』って聞かれたら、『女優です』と言いたいし、そう答えてもいます。でもね、最近の芸能界、面白くないし、もちろん仕事もあんまり来なくなっちゃったし。もう時代が私を要求してないなって薄々、肌で感じるし。それで、最後に何をやりたいかを考えて……。私を熱烈に応援してくださったグラビアのファンの人たちに、芸能人生ラストにもう1冊、恩返しの写真集を届けられたらいいな、そう思ったんです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/1d618f6544dd47526b5a581ef0eaf4103da692a3